JavaScriptオブジェクトとJSON(JavaScript Object Notation)文字列の主な違いは、データの表現形式である。以下にその違いを要約する
- データ表現形式:
- JavaScriptオブジェクトは、JavaScriptコード内で
{}
(中括弧)を使用して表現される。プロパティと値はキーとコロン(:)で区切られ、プロパティ間はカンマで区切る。 - JSON文字列は、JavaScriptオブジェクトをテキストベースのデータ表現に変換したもの。JSON文字列は、プロパティ名と文字列値、数値、真偽値、配列、他のオブジェクトなどのデータ型を含むテキストである。JSON文字列はダブルクォーテーションで囲まれたプロパティ名を持ち、プロパティと値の間にはコロンで区切られ、プロパティ間はカンマで区切る。
- JavaScriptオブジェクトは、JavaScriptコード内で
- 使用用途:
- JavaScriptオブジェクトは、JavaScriptコード内でデータを表現し、変数や関数内のデータ構造として使用される。JavaScriptオブジェクトはJavaScriptのランタイム環境で直接操作でる。
- JSON文字列は、データの交換や保存、外部システムとの通信など、データのシリアライズ(直列化)とデシリアライズ(逆直列化)に使用される。JSON文字列はプラットフォームや言語に依存せず、データの標準的な表現形式。
- 表現の例:
JavaScriptオブジェクトの例:
var person = {
name: "John",
age: 30,
isStudent: false,
hobbies: ["Reading", "Gaming"]
};
JSON文字列の例:
{
"name": "John",
"age": 30,
"isStudent": false,
"hobbies": ["Reading", "Gaming"]
}
JavaScriptオブジェクトとJSON文字列は相互に変換可能。JavaScriptでは、JSON.stringify()
メソッドを使用してオブジェクトをJSON文字列に変換し、JSON.parse()
メソッドを使用してJSON文字列をJavaScriptオブジェクトに戻すことができる。これにより、データのシリアライズとデシリアライズが可能になる。