MySQLのSHOW PROCESSLIST
ステートメントは、実行中のクエリと接続に関する情報を提供するために使用されます。これにより、MySQLサーバ上で実行されているクエリやスレッドのリストを取得できます。以下に、SHOW PROCESSLIST
に関する詳細な情報を提供します。
1. 基本構文:
show processlist;
2. 表示される情報:
SHOW PROCESSLIST
は、次のような情報を含むテーブルを返します。
- Id: クエリのスレッドID。
- User: クエリを実行しているユーザ。
- Host: クエリを実行しているクライアントのホスト名。
- db: クエリが実行されているデータベース。
- Command: クエリの種類(SELECT、UPDATE、DELETEなど)。
- Time: クエリが実行されている時間(秒単位)。
- State: クエリの状態(例: “Sending data”、”Locked”など)。
- Info: クエリに関する追加情報。
3. 一般的なステート:
- Sleep: クライアントが何も要求していない状態。
- Query: クエリの実行中。
- Locked: ロックがかかっている状態。
- Analyzing: クエリの最適化が行われている状態。
- Copying to tmp table: 一時テーブルへのデータのコピー中。
4. 使用例:
show processlist;
5. 注意事項:
- スレッドIDを使用して
KILL
ステートメントを実行すると、対応するクエリが中断されます。例:KILL 123;
(123はスレッドID)。
6. その他の情報:
- MySQL Workbenchなどのクライアントツールや、PHPMyAdminなどのWebベースのツールでもプロセスリストを確認できます。
- MySQL 5.7以降では、
SHOW FULL PROCESSLIST
を使用すると、ステートメント全体が表示されます。
この情報を使用して、MySQLサーバ上で実行中のクエリとその状態を監視し、パフォーマンスの問題を特定できます